



一幅の絵のような絶景を望む坊津の海岸、中でも坊浦の双剣石一帯は、国の名勝に指定されています。 坊浦の入江に穏やかな波間に対峙する様にそそり立つ鋭く尖った二つの岩が双剣石です。
雌雄があり、大小の剣を立てた姿に似ていることから、その名がつけられたと云われています。(命名は、唐人と云われています。)
大きい方は高さ27m、小さい方は21m。 岩上の松が風情を添えて、影を水に映している。 遊覧船での舟遊びや、貝獲りの一日を楽しむのに好適の場である。











一乗院(現在の坊津学園小学校付近)が栄えた頃、薩摩藩主・島津公が参詣の途中に開聞岳を遠くに望み、風光を愛でながら休憩をされた場所として伝えられています。
場所は、上中坊から栗野へ向かう市道・春日線の途中の小高い丘で「大山府君神(たいさんふくんしん)」と刻まれた石塚が残されており、一乗院への方向や距離が記されています。
現在では、道路事情の関係で利用者の多い南側の国道226号線の栗野峠付近を耳取峠と通称する様になり、明治時代の宮廷歌人・八田友紀の歌碑も建立され、ここからの開聞岳の眺望は絶景です。(右端の画像は、朝日に映し出された開聞岳の眺望です。)




国道226号線の泊(とまり)と久志(くし)の中間に、景勝の地・丸木埼灯台が有ります。 ここからは泊浦、丸木浜、丸木半島、坊浦、眼下に松島、沖合には蒲鉾瀬、山島、双子瀬などと呼ばれる島々が展望出来ます。
ことに、水平線はるかに沈む夕日は、言葉に尽くせないものが有り、神秘的な色彩は、しばし見とれる程の美しさです。 また断崖絶壁を曲走する付近の道路は、絶好のドライブコースとなり、広々と開ける東シナ海とリアス式海岸がことに美しく展望出来ます。
平成21年度に展望所の再整備が行われ、気持ち良い環境と旅人の絶好の写真スポットとして脚光を浴びています。


