島津家の別邸である仙厳園は、1658年、19代光久により造られた。 桜島を築山に、錦江湾を池に見立てた雄大な大名庭園は、28代斉彬(なりあきら)も深く愛したと云う。 随所に中国文化の影響を感じさせるのが、海洋国家だった薩摩藩らしい。
 
日本近代化実現への道、その礎となった尚古(しょうこ)集成館。
斉彬は磯別邸の竹林を切り開いて反射炉築造に着手した後、製鉄溶鉱炉、ガラス製造所など様々な工場を造った。 しかも集成館だけでなく、新田開発や灌漑事業などの農業、真珠やコンブの養殖といった漁業、錫の増産を行った鉱業、さらには陶業、紡績業など、あらゆる分野で開明的な事業を展開した。 尚古集成館は、斉彬の夢を形にした機械工場で、今は博物館として公開されている。 ストーンホームと呼ばれる石造りの重厚な建物は国の重要文化財。
 
上図左端の赤門は、往時近くの錫山で産出していた錫を利用して造った錫門である。(鹿児島は今日でも、錫細工が盛んである。) 下図中央は、薩摩切子。

明治維新のふるさと鹿児島の城下町には、数多くの史跡や偉人の銅像・記念碑などがある。(写真は鹿児島市の繁華街老舗山形屋デパート前、路面電車も明治の昔から走っています。)
 
鹿児島中央駅東口の駅前広場では、銅像「若き薩摩の群像」が出迎えてくれる。 駅から東へ8分の甲突川岸には、「維新ふるさと館」や西郷隆盛誕生地などがあり、さらに鶴丸城跡を中心とした「歴史と文化の道」を経て、中央駅から車で約15分の上町(かみまち)地区には、南洲墓地と西郷南洲顕彰館、福昌寺跡などが続き、「日本一の借景庭園」と云われる島津の仙厳園(磯庭園)へと繋がっている。
 
眼前には、桜島の絶景が展開する。 その間に西郷隆盛、大久保利通、小松帯刀、五大友厚、東郷平八郎などの銅像も見られる。
 
海あり、火山あり、温泉もある。 そして豊かな食文化がある。「美景・美談・美味」のツアーコースである。 食文化として、黒豚・黒牛・焼酎などは勿論ですが、「両棒(ぢゃんぼ)餅」と「白熊」もお奨めしたい。 是非、『おじゃったもんせ鹿児島へ』お待ちしています。

南九州の雄都・鹿児島市の中心部の広がり、背後にどっしりと桜島が腰をおろしている。
 
手前には美術館を彩る花々や緑の広がり、自然と都市の見事な調和を感じ取ることが出来ます。 街の賑わいや活気もひしひしと伝わって来ます。
 
ここは、鹿児島市街地と桜島を優雅に眺められる数少ない観光スポットです。

桜島は、標高1,117m、周囲55Kmの世界的にも名高い活火山です。 錦江湾の中央部・鹿児島市街地の眼前にあり、雄大なその姿は多くの観光客を魅了し、鹿児島のシンボルとなっています。

 
桜島は、有史以来何回も噴火していますが、特に1914年の大噴火は有名です。 その時、約30億トンもの溶岩が流れ出したと云われており、その溶岩が近くの村を埋め尽くし、400m~500m幅の海峡を埋め、対岸の大隅半島と桜島を陸続きにしてしまいました。 限りなく溶岩原に立つと、まるで月世界にいるかの様な気分になります。
 
下図は、鹿児島出身の歌手「長渕 剛」が、約7万人の観客を動員して開催した、桜島オールナイトコンサートの記念モニュメント「叫びの岩」です。
また、火口に一番近い373m(4合目)の高台にある湯之平展望所から眺めた桜島の荒々しい姿です。 ここから眺める鹿児島市街地の眺望も絶景です。 
右端は、1914年の大噴火にて生じた、黒神地区にある埋没鳥居の有り様です。

全長が60mもある長い無料の足湯があり、玉石がほど良い刺激を与えて疲れを癒してくれます。 温泉は全てかけ流しのラドン温泉で、ミストサウナ・歩行浴が完備されていてリフレッシュ出来ます。
 
レストランでは地元で養殖したカンパチやブリの料理が大人気。 垂水特産のびわやマンゴーを使ったソフトクリーム、菓子類、海の幸、農産物など、特産品が数多く展示即売されています。(鹿児島県下第二位の売上を誇る道の駅です。)
 
また、ここからは盛んに噴煙を上げる桜島の「昭和火口」が眺められます。 風向き次第では、降灰により、辺りが真っ暗になることがあります。〔道も車もへ(灰)だらけ、走行注意〕

  体に良いと人気の黒酢!
霧島市福山町には、陶器製の黒酢のかめ壺がずらっと並ぶ「壺畑」の風景が広がっています。
 
『坂元のくろず』は、蒸し米・米麹・地下水のみを原料とし、春と秋の年2シーズン仕込みが行われます。 『坂元のくろず』の製法は、1800年頃から伝統的に続けられています。
 
ひとつの壺の中で糖化、アルコール発酵、酢酸発酵の3つの発酵が順次進行するこの造り方は、世界でも類を見ない製法です。 『坂元のくろず』は、南国の豊かな太陽エネルギーの力によって、壺の中でじっくりと一年以上、発酵・熟成させたものです。

 

発酵・熟成期間中、職人によって、ひと壺ひと壺大切に育てられます。 琥珀色に色づいた『坂元のくろず』には、アミノ酸やペクチドをはじめとした多くの栄養分が溶け込んでいます。 体に良いと評判の「くろず」是非、お土産にお買い求めください。