史上最大の戦艦と云われた『戦艦大和』が米軍航空隊の攻撃により撃沈されたのは、1945年(昭和20年)4月7日のことでした。
 
鹿児島県内には、二ヶ所に戦艦大和の慰霊碑が有ります。 一つは、徳之島の犬田布岬(いぬたぶみさき)、もう一つは枕崎市の火の神公園平和祈念展望台にあります。
 
映画『男たちの大和/YAMATO』(2005年、東映配給)をご覧になられた方ならご承知の通り、戦艦大和は、北緯30度43分、東経128度04分、鹿児島県枕崎市の西南西約200Kmの水深345mの地点に沈没しています。〔1985年(昭和60年)に、イギリスの潜水艦バイセス二号の協力により沈没地点が確認されました。〕
 
2001年(平成3年)枕崎商工会議所は、戦艦大和等の沈没地点の至近距離にある枕崎市の住民として、戦艦大和ほかの50周年記念事業に取り組むことを議決し、市内の各種団体等で組織する推進協議会を発足し、2005年(平成7年)に、沈没地点を遠望する市内火の神公園内に平和祈念展望台を建立しました。
 
英霊を祀る荘厳な場所です。 是非、お足をお運び頂き、英霊の御魂をお祈り致しましょう。

古きに新しきを見、新しきに古きを見る
明治末期の風情を残す蔵は、銀ねずみの和瓦や白い漆喰壁をはじめ、梁や桁、石の床などが趣き深く迎えてくれます。
 
芋焼酎づくり体験を行っているほか、発酵の様子も見学可能。 明治蔵限定の試飲も出来ます。
 
永遠に飲み継がれるこだわりの本格焼酎造り。 銘柄に「さつま白波」をはじめ、「神の河(かんのこ)」、「赤薩摩」等が有ります。
是非、お土産に本場の焼酎をご用命ください。

<釜蓋大明神>
正式名称は「射楯兵主(いたてつわものぬし)神社」 頭の上に釜の蓋を載せて祈願する、ユニークな釜蓋願掛けが有名。 今や鹿児島を代表するパワースポットともなっており、ロンドン五輪で銀メダルを獲得した「なでしこジャパン」の守護神・福元美穂選手やチームの柱・澤穂希選手も参拝に訪れている。
 
<番所鼻自然公園>
藩政時代に番所を置いて異国船や不審な船を監視していた場所で、目の前に東シナ海がドーンと広がる。 全国津々浦々を歩いて日本地図を作った伊能忠敬も『けだし 天下の絶景なり』と感動した景勝地。
開聞岳と岩礁の曲線美が織りなす美しい景観が広がる。 天女の様に美しい開聞岳が微笑み、絵はがきの中に入る様な・・
整備された公園からは「海の池」を望めるほか、「幸結びの広場」や「タツノオトシゴハウス」も有るため、地域の内外を問わず、多くの人々が訪れています。
 
<番釜シーホーウォーク>
番所鼻から釜蓋にかけての海岸には、荒々しい黒色の岩礁や、7つの小さな砂浜など、手つかずの自然が残る。 絶景を眺めながら散策すれば、約1時間程の冒険を楽しむことが出来ます。

旅の魅力は、その土地のホンモノに触れること。 日常の中で、知らず知らず人々が旅している時代、旅の要素はいろいろな場面にある。そして、出会いの数だけ、感動の深さだけ、人生の豊かさがある。
 
風景との出会い、土地の暮らし、なりわいの素晴らしさやご苦労との出会い、先人の生きて来た道との出会い、その土地に暮らす人々の息吹を感じ、想いを知ると、自らも生きていると云うことを、深く感じることが出来る。 将に旅の一番の楽しみ。
 
そんなホンモノを素直に感じることが出来る、南国の日差しが眩しい南九州の旅をお楽しみください。 画像は開聞岳界隈の、のどかな田園風景、並びに海上からそそり立つ開聞岳の雄姿です。
 
<味と香りに包まれた鹿児島の銘茶 知覧茶>
知覧茶は全国的にも知名度が高く、気候を風土がお茶栽培に適し、全国茶品評会において、数多くの賞を受賞して、鹿児島県の代表銘茶としてご愛飲頂いております。
 
知覧町では江戸時代から、屋敷の周りや畑の隅にお茶を植えて自家用としていましたが、明治の廃藩置県で領主の杉山が民間へ払い下げられてお茶が植えられ、その後町内にお茶栽培が広がったと云われています。

薩摩半島の南端にそびえる開聞岳は、標高924mあり、円錐形をした別名「薩摩富士」と呼ばれる美しい山です。 指宿・南さつまの殆んどの場所から眺められます。(鹿児島県内に三つある日本百名山の一つです。)
 
登山口は、かいもん山麓の「ふれあい公園」内にあり、駐車場・荷物預かり・休憩施設が完備されています。 山頂からは、東シナ海や霧島、桜島が一望出来ます。
昨今では、海外からの登山者も見られ、意外と国際色豊かな山頂です。 比較的簡単に登れる日本百名山の一つと云っても良いでしょう。
 
   <開聞岳登山の時間>
    ◎登り: 約2時間 ~ 2時間30分
    ◎下り: 約1時間30分 ~ 2時間
   <登山証明書発行場所>
    ◎かいもん山麓ふれあい公園管理課棟
     画像は、ふれあい公園から仰ぎ見る見る開聞岳、山頂近くから見下ろす番所鼻方面、山頂から池田湖方面の眺望です。
知覧町は薩摩半島の南中央部に位置し、鹿児島市内から車で約1時間、南は東シナ海に面し、畑作を中心とした農業と観光の町です。 まちづくりは、「古い町並みに心安らぐ町、平和の尊さを語り継ぐ町」を基本目標として、整備されています。
 
武家屋敷と並行する通りには、歴史と景観に恵まれた知覧の町にふさわしく、鯉が泳ぐ清流溝が整備され、訪れる観光客に潤いと安らぎを与えています。
また、武家屋敷群は、国の重要伝統的建造物保存地区に選定され、庭園は名勝庭園として「薩摩の小京都」と讃えられています。
知覧は太平洋戦争の末期、陸軍の特攻基地の置かれた町です。 この特攻平和会館は、史実を後世に正しく伝え、世界の恒久平和を願い、設立されたものです。
特攻隊員として戦死した1,036名の若者の遺書、遺品記録等、貴重な資料を収集・保存・展示してあります。
 
平和会館周辺は、春になると満開に咲く桜並木が続き、当時の給水塔や三角兵舎、特攻勇士の像、母の像、平和の鐘などが有り、平和を願い祈る人々が全国から訪れます。